上部消化管造営検査(バリウム検査)

1.上部消化管造影検査(バリウム検査)とは

バリウム(造影剤)を上部消化管(食道、胃、十二指腸)の内側に付着させ、そこにX線をあてて撮影する検査です。この検査方法が胃がん検診に採用されたおかげで、日本人の胃がん死亡率は著しく低下しました。40歳以上の人は、地域や職場の胃がん検診で受けた経験があると思いますが、現在はバリウムが良質になり撮影方法も改良されたため、画像の質は一段と向上しています。しかし、症状があって病院を受診した患者さんには、内視鏡検査を先に行うことが多くなり、X線造影検査は治療の際の病変の範囲や部位の確認のために行われています。

2.検査方法

検査前日の飲食は夜9時までに済ませておきます.特に前処置として下剤などの内服薬は必要ありません.検査では,まず胃腸の動きを止める筋肉注射(鎮痙剤)を行います.つぎに、胃をふくらませるための発泡剤という薬を飲みます.このとき胃が張ってきてゲップをしたくなりますが我慢してください.つづいてバリウムを飲んで検査が始まります.より詳しい精密検査の場合には,鼻から細いビニール管を胃の中に入れて,バリウムを注入することもあります.検査中は、回転したり仰向けやうつ伏せになったり、検査台が上下したりしていろいろな方向から撮影が行われます。さらには前から棒が出てきておなかを圧迫しながら撮影もします.身体を動かすことでバリウムが胃の壁に十分付着し、きれいな画像が得られます。検査後はバリウムを出すために下剤を飲みます.一般的な検査での時間は15〜20分程度です.検診車などでは、小さい画像を何コマも撮影する間接撮影が行われますが、病院では等身大の画像を一度に撮る直接撮影が多く、最近はより鮮明なデジタル画像を採用している施設も多くなりました。

3.検査の特徴

上部消化管造影検査は、一度に多くの人を撮影できるので検診で行われることが多くあります.バリウムによるアレルギーや便秘について十分な問診を行えば、ほとんど苦痛なく受けられます。1cm以下の小さな病変の発見は内視鏡のほうが優位ですが、造影検査は胃全体の形や膨らみがよくわかるため、内視鏡で見落とされがちな,スキルス胃がんの発見には優位です。以下削除;(また造影検査は、大きくても症状のない胃がんが実際多く発見されていますので、毎年受けることをぜひお勧めします。)

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