胆管ステント

悪性腫瘍や良性疾患などによって、胆管(胆汁の通り道)が狭くなり、胆汁がうっ帯すると黄疸を発症します。この状態を閉塞性黄疸といいます。

 このような場合、うっ帯した胆汁を排出し黄疸を改善する目的で(胆道ドレナージという)、胆管ステントが挿入されます。胆管ステントは、狭くなった胆管に挿入し、うっ帯した胆汁が消化管内に流れるようにするため、「内瘻術」ともいわれます。これに対して、胆汁を体の外に出す処置を「外瘻術」といいます。外瘻術では、胆汁が体の外に排出されるため、水分や胆汁中のさまざまな成分が失われますが、内瘻術では、胆汁が体内(消化管内)に排出されるため、生理的な状態になります。

胆管ステントの挿入は、内視鏡的に行う方法と、内視鏡を使わず肝臓から直接針を刺してアプローチする経皮経肝的な方法がありますが、最近は内視鏡的に行う方法が主流になっています。

ステントにはチューブステント (TS)とメタリックステント (MS)があります。また、MSはステントの外側が膜でカバーされたcovered MSとカバーされていないuncovered MSに大別されます。

TSは安価であり、内腔がつまったときのステントの交換も容易ですが、開存期間が比較的短く、つまりやすいのが欠点です。MSはTSよりも大口径の内腔が得られ、開存期間の延長が期待できますが、一度ステントを留置すると抜去できないことが多く、値段も高価です。

ステント留置後の早期の偶発症としては膵炎、ステントの逸脱などがあります。また、中・長期的には胆道出血、肝膿瘍、ステント逸脱、ステント内腔への腫瘍の進展による閉塞などがあります。




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