大腸ポリープ

患者さんとご家族のためのガイド

大腸ポリープガイドQ&A大腸ポリープについてお話しします。

Q4 大腸ポリープはどのように診断されるのですか?

ポリープが発見されたら、それが放置してよいもの(非腫瘍性)か、治療する必要があるもの(腺腫など)かを確認します。
これには無害な青い色素を病変に散布して内視鏡で観察する「色素内視鏡検査」という方法が用いられます。また、表面の構造がわかりやすくなる特殊な光を当てる内視鏡で病変を拡大して観察する方法が用いられることもあります。
治療が必要と判断された場合は、次にその病変が良性の腺腫か、がんを含む病変(腺腫内がん)かを鑑別します。内視鏡で拡大観察することである程度の鑑別はできますが、原則的には病変を切除して、その組織を顕微鏡で確認する(病理組織検査)ことで最終的な診断が行われます。
ほとんどの病変は内視鏡による治療のみで完了します。手術が必要と判断された場合には、外科手術による治療を行います。

Q5 大腸ポリープの内視鏡治療について教えてください

内視鏡によりポリープやがんを治療する方法にはいくつかの種類があります。代表的なものとしては、「ポリペクトミー」、「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」、「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」といわれるものがあります。これらは病変の形や大きさに応じて使い分けられます。

ポリペクトミー ポリープの茎にスネアという金属性の輪をかけて、高周波電流を流して切り取ります。茎のある形のポリープに用いられます。
EMR 粘膜の下に薬液を注入し、病変を持ち上げ、スネアをかけて切り取ります。茎のない平坦な形のポリープに用いられます。
ESD 粘膜の下に薬液を注入し、専用の電気メスで病変の周囲の粘膜を切開し、病変を少しずつ剥離して切除します。大きな病変や、薬液で病変が持ち上がらないときなどに用いられます。

Q6 どのような大腸ポリープが内視鏡治療の適応でしょうか?

一般的には「径6mm以上の良性のポリープ」と「リンパ節への転移の可能性がほとんどなく内視鏡を使って一括で切除できるがん」が内視鏡治療の適応となるポリープです。ただし、径5mm以下の良性腫瘍でも、平坦あるいはへこんだ形のものや、がんとの区別が難しい場合には内視鏡治療の適応となります。直腸やS状結腸でよくみられる白色の径5mm以下の多発するポリープ(過形成性ポリープ)は経過観察で大丈夫です。
良性腫瘍(腺腫)やがんが粘膜だけにとどまる場合には、リンパ節への転移はありませんので、病変を切除することで治ります。ただし、内視鏡で切除した病変を顕微鏡で調べて、がんが粘膜下層まで深く入り込んでいることがわかった場合は、リンパ節への転移が約10%に生じるといわれており、さまざまな条件を考えて、リンパ節を取り除く追加手術を行うかどうかを検討します。

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