急性の腹痛を発症した慢性腎不全の1例
急性の腹痛を発症した慢性腎不全の1例
患者:
73歳 男性.
主訴:
下腹部痛.
既往歴:
98年に腹部大動脈瘤の手術.
現病歴:
高血圧,心不全,慢性腎不全にて当院循環器内科通院中である.便秘気味で,時にセンナ(アローゼン®)やピコスルファートナトリウム(ラキソベロン®)などの緩下剤を服用していた.2003年12月18日夕頃から下腹部痛が出現,緩下剤の服用後も排便はみられず,逆に下腹部痛が増強したため救急外来を受診した.腹部は平坦で腸蠕動は軽度増強しており,振水音も聴取された.下腹部に軽度の圧痛を認めたが,腹膜刺激症状はみられなかった.
血液検査所見(表),腹部単純X線写真(図1)を示す.
| Q.1 | 診断は何か. |
| Q.2 | 今後の検査および治療方針を決定しなさい. |
表.血液検査所見 12/19 0:28(緊急検査)
| 【血算】 WBC:6800/μl RBC:403万/μl Hb:12.0 g/dl Ht:19.2 % Plt:31.9万/μl 【生化学】 T.P:7.3 g/dl Alb:4.1 g/dl BUN:20 mg/dl Cr:1.39 mg/dl UA:4.9 mg/dl T-Bil:0.5 mg/dl ALP:284 IU/l AST:25 IU/l ALT:15 IU/l AMY:98 IU/l Na:144 mEq/l K:4.8 mEq/l Cl:105 mEq/l CRP:6.5 mg/dl |
図1.腹部単純X線写真(臥位)
解答は日本消化器病学会雑誌101巻4号をご覧下さい





