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機関誌

著明な下痢・嘔吐を呈した消化器疾患

著明な下痢・嘔吐を呈した消化器疾患 

患者
57歳,男性.

主訴
水様性下痢,嘔吐,全身倦怠感.

既往歴
平成7年,高血圧,高脂血症.

家族歴
特になし.

現病歴
平成5年より軽度の下痢が出現,また同時期に検診で十二指腸潰瘍も指摘されファモチジン40mgの内服を開始した.平成15年よりファモチジンを20mgに減量,その後より下痢は1日4~5回と増悪した.平成17年1月,下痢で他院を受診した際,ラベプラゾール10mgを投与されたが下痢は改善せず,2月に同薬を中止されると1日7~8回の多量の下痢となった.4月より下痢は1日10回と著明となり,さらに嘔吐も加わったため4月18日入院となった.

入院時理学所見
身長166cm,体重79kg.腹部に圧痛はなかったが,膨隆し腸雑音は亢進していた.
入院時の血液検査成績(Table 1),および初回小腸X線検査(Figure 1)を示す.


Q1 疑うべき疾患は何か?
Q2 確定診断のために必要な検査は何か?
Table 1. 入院時検査成績
(血算)
WBC 10400/μL
RBC 470×104/μL
Hb 14.5 g/d
Plt 37.5×104/μL
(生化学)
TP 8.7 g/dL
Alb 5.0 g/dL
T-bil 0.7 mg/dL
AST 20 IU/L
ALT 24 IU/L
LDH 229 IU/L
ALP 336 IU/L
γGTP 19 IU/L
Amy 100 IU/L
BS 164 mg/dL
BUN 32 mg/dL
Cr 2.5 mg/dL
Na 141 mmol/L
K 4.1 mmol/L
Cl 99 mmol/L
Ca 10.9 mg/dL
T-Cho 252 mg/dL
CRP 1.0 mg/dL
(検尿)
比重 1.030
pH 5.0
蛋白 (1+)
(-)
ケトン体 (±)

 

Figure 1

 

解答は日本消化器病学会雑誌103巻1号をご覧下さい