潰瘍性大腸炎として治療中に肝・胆道系酵素上昇をきたした1例
潰瘍性大腸炎として治療中に肝・胆道系酵素上昇をきたした1例
患者:
30歳,男性.
主訴:
特記すべきことなし.
既往歴:
平成8年近医にて潰瘍性大腸炎と肝機能障害を指摘.
家族歴:
特になし.
現病歴:
平成10年に頻回の下痢と下血にて当院紹介され,大腸内視鏡検査を施行し回腸炎と右半結腸を優位とするMatts2の炎症性変化を認めた.以降,5ASA内服(750mg/日)にて外来経過観察されていた.平成17年7月当院にて施行した大腸内視鏡では回腸末端に糜爛を認めるのみで,結腸の大半は緩解期潰瘍性大腸炎粘膜であった.平成17年12月より肝・胆道系酵素上昇を認めたため,平成18年2月精査加療目的で当院入院となる.なお,便回数1回/日,有形便で下痢,血便は認めなかった.
入院時理学所見:
身長174cm,体重66.4kg,腹部平坦軟,圧痛なし.
入院時の血液検査成績(Table 1)および当院初回大腸内視鏡写真(Figure 1)を示す.
| Q1 | 本症は潰瘍性大腸炎の診断でよいか? |
| Q2 | 肝・胆道系酵素上昇の原因として何を考えるか? |
| Q3 | 確定診断のために必要な検査はなにか? |
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Figure 1. I:回腸末端,A:上行結腸,S:S字結腸,R:直腸
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解答は日本消化器病学会雑誌103巻5号をご覧下さい





