大腸ポリープ

患者さんとご家族のためのガイド

大腸ポリープガイドQ&A大腸ポリープについてお話しします。

Q7 内視鏡で大腸ポリープをとった後はどうしたらいいですか?「偶発症」についても教えてください

内視鏡でポリープを切除した場合、顕微鏡で検査を行い、その結果と切除したポリープの数や大きさなどに基づいて、その後の方針や経過観察の方法(次回の検査時期)を決定します。
また、大変まれですが、内視鏡治療の際に多量の電流が流れたり、深く切除されたりすることで大腸に穴が開いてしまう場合(穿孔)や、切除した部分から出血する場合があります(穿孔の頻度は約0.2%、出血の頻度は約0.4%)。これらの「偶発症」は、多くは治療の際に発生しますが、出血は治療後数日たってから起こることもあります。いずれもほとんどの場合は内視鏡による処置(クリップで穴をふさいだり、止血すること)が可能です。ただし、穿孔は手術が必要となる場合もあります。

Q8 大腸がんの予防法はありますか?

大腸がんを完全に防ぐ方法はありませんが、発生リスクを高めてしまう危険因子や、反対に発生リスクを下げる予防因子を知っておくことは大切です。
年齢(50歳以上)および大腸がんの家族歴があることは最大の危険因子です。こういった因子は自分ではどうすることもできませんが、食習慣や生活習慣も大腸がんの発生リスクに関わっていることがわかっており、これらはご自身で改善することができます(一次予防)。確実とされている危険因子は、赤身肉や高カロリーの摂取および肥満、過量のアルコール摂取、喫煙です。保存・加工肉のとり過ぎが危険だとする報告もあります。一方、予防因子については、適度な運動習慣に効果があることが確実視されています。食物繊維、野菜を食べる習慣を持つ方にリスクが低いこともわかっていますが、積極的に摂取することで発生率を下げる効果があるかどうかはまだ証明されていません。お薬では、アスピリンが大腸がんのリスクを下げること、非ステロイド性抗炎症薬が良性腫瘍(腺腫)の発生を抑える効果があることがわかっていますが、長期間服用することで胃腸傷害のリスクが高くなることや費用対効果についても考える必要があるでしょう。
良性腫瘍(腺腫)がすべてがんになるわけではありませんが、良性腫瘍(腺腫)を切除することで大腸がんによる死亡率を下げることが証明されています(二次予防)。

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