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近畿支部第113回例会 司会の言葉

近畿支部第113回例会 司会の言葉

シンポジウム.(公募)
「消化器癌化学療法の進歩と課題」
 司会:佐藤 太郎(大阪大学大学院医学系研究科先進癌薬物療法開発学寄附講座)
 司会:萩原  智(近畿大学医学部消化器内科)
近年、新たな殺細胞性抗がん剤や分子標的治療薬の登場により、切除不能の消化器病癌患者の生存期間は有意に延長している。一方、癌化学療法の治療アルゴリズムは多様となり、種々のバイオマーカーを同定し、より効果的な治療決定や、治療変更タイミングの最適化、副作用マネジメントを向上させることが求められている。消化器病癌領域での適応拡大が期待されている癌免疫療法を含め、新たな治療法を組み合わせた治療効果、安全性向上の検討が今後の課題である。本シンポジウムにおいて、各施設で取り組まれている治療戦略や工夫、副作用マネジメントについて、積極的な紹介、ディスカッションを期待したい。

パネルディスカッション1.(公募)
「炎症性腸疾患の現状と課題」
 司会:吉川 周作(土庫病院奈良大腸肛門病センター)
 司会:馬場 重樹(滋賀医科大学医学部附属病院栄養治療部)
炎症性腸疾患の治療薬はここ数年、数多く新規治療が登場しpost anti-TNF eraに突入した。新規薬剤の登場に伴い、患者の予後も大きく改善されてきている。しかしながら、多数の新薬の登場に伴い、それらの効果や好適症例の選択を見極める必要があり、従来治療との使い分けや適切な位置づけなど治療選択肢の増加に伴い治療は複雑化してきている。また、重症・難治例や高齢発症潰瘍性大腸炎における手術のタイミングや長期経過例の癌サーベイランス、癌化例の手術方法、短腸症候群の問題、潰瘍性大腸炎における回腸嚢機能不全やクローン病における肛門病変への対応など、適正な治療のためには内科・外科・肛門科が連携し診療に当たる必要がある。本セッションでは従来治療に加え新規治療の適正化や位置づけ、治療モニタリング、長期経過例や外科治療における諸問題などについて幅広く演題を募り、活発な議論を進めていきたい。

パネルディスカッション2.(公募)
「胆膵領域癌に対する診断の取り組み」
 司会:塩見 英之(神戸大学医学部消化器内科)
 司会:栗田  亮(北野病院消化器内科)
膵癌や肝内胆管癌をはじめとする胆膵領域癌はあらゆる癌腫のなかで最も不良であり、長期予後を得るためには早期発見が不可欠であるものの、CTやEUSなど各種画像診断技術が進歩してきた現在でもいまだ確立していない。さらに肝門部領域胆管癌では胆管分離限界点を意識した術前進展度診断が重要となるものの未だ浸透していないため、切除可能かの判断には施設間格差があるのが現状である。術前の病理学的診断についてもERCP下の胆管生検や膵管擦過細胞診は正診率は低く、膵癌においてEUS-FNAは播種等の問題点を抱えている。 一方、膵癌早期発見を目的とした拾い上げのため地域医療との連携の重要性が報告され、現在各地域で様々なプロジェクトが立ち上がっており、膵上皮内癌の発見が相次いでいる。
本セッションでは各施設における胆膵領域癌に対する診断の工夫や取り組みなどを議論したい。少数例での報告も歓迎するので、実臨床の立場から幅広く演題を募集する。

ワークショップ1.(公募)
「消化管腫瘍の診断と治療における工夫」
 司会:山本 克己(JCHO大阪病院内視鏡センター)
 司会:米田 頼晃(近畿大学医学部消化器内科)
消化管腫瘍に対する診療や治療は目覚ましい進歩を遂げている。通常観察から特殊光観察、拡大観察、超拡大観察、最近ではAI診断技術導入にまで発展してきている。治療面では、cold polypectomy、underwater EMRなどの技術が一般に浸透してきており、ESDでは種々のトラクション法などが実施されている。LECS、EFTR、NOTESが開発され、内科と外科のコラボレーションも進んできており、食道癌などでは術前や術後に化学療法や放射線治療を組み合わせた集学的治療も行われている。閉塞性消化管腫瘍に対するステント留置、消化管狭窄に対するバルーン拡張術、小腸・大腸疾患に対する非侵襲的なカプセル内視鏡検査の現状も議論すべきである。
本セッションでは、咽頭から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸領域に至るまで各施設における消化管腫瘍に対する診断と治療の工夫をご提示頂き、現状の課題、今後の展開について有意義な議論の場としたい。少数例でも独創的な工夫や手技の紹介など大いに歓迎する。

ワークショップ2.(公募)
「胆膵領域における内視鏡手技の進歩」
 司会:小倉  健(大阪医科大学内科学Ⅱ・先端医療開発学寄附講座)
 司会:竹中  完(近畿大学医学部消化器内科)
胆膵内視鏡における診断・治療手技の進歩はその歩みを止めることはなく、まさに多種多様である。その進歩の恩恵を受けるために、胆膵疾患に関わる者は常にその歩みを知ろうとし、情報収拾に努め、理解努力を行うことが求められる。ERCP関連手技では、既存の手技の様々な成熟に加え、これまでに存在しなかった胆管・膵結治療手法、デジタル型胆道内視鏡を用いた診断、胆管内ラジオ波焼却術などが報告されてきている。EUS-FNAに関しても新しく到来した遺伝子診療に向けての工夫、開発が進められ、EUS-BDを中心とした治療手技は、Lumen apposing metal stentの登場によりその位置付けが大きく変化することが明らかであり、その将来性はまさに無限大である。本ワークショップでは、胆膵領域における内視鏡手技の進歩と題し、今ある手技をより確実・安全に行う工夫や、将来性ある新規手技の議論を行いたく、独創性あふれる報告に関しては一例報告でも積極的に採用したい。多数の応募を期待する。

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