炎症性腸疾患(IBD)
ガイドライン一覧概要
日本消化器病学会編集によるガイドライン。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)に関する膨大な文献を評価し、GRADEシステムの考え方を取り入れてエビデンスレベルと推奨度を決定。IBDの臨床像、診断、治療、合併症、癌サーベイランスにおける診療上問題となるテーマについてクリニカルクエスチョン形式で診療指針を示す。一般内科医・非専門医向け。
目次
-
- 第1章 総論
- (1)定義・疫学
- BQ1-1 炎症性腸疾患(IBD)とは?
- BQ1-2 IBDの疫学は?
- BQ1-3 IBDの発症要因・増悪因子は?
- (2)診断
- BQ1-4 IBDの診断はどのように進めるか?
- BQ1-5 IBDの診断基準は?
- BQ1-6 潰瘍性大腸炎(UC)の病態・分類・重症度の評価は?
- BQ1-7 クローン病(CD)の病態・分類・重症度の評価は?
- BQ1-8 UCの診断および治療における内視鏡の役割は?
- BQ1-9 UCの診断に内視鏡以外の非侵襲的な検査はどのように用いるか?
- BQ1-10 CDの診断および治療における内視鏡の役割は?
- BQ1-11 CDの診断に内視鏡以外の画像検査はどのように用いるか?
- (3)治療
- BQ1-12 IBD治療における5-ASA製剤の有用性・使用上の注意点は?
- BQ1-13 IBD治療における副腎皮質ステロイドの有用性・使用上の注意点は?
- BQ1-14 IBD治療における免疫調節薬の有用性・使用上の注意点は?
- BQ1-15 IBD治療におけるカルシニューリン阻害薬の有用性・使用上の注意点は?
- BQ1-16 IBD治療における抗TNFα抗体製剤の有用性・使用上の注意点は?
- BQ1-17 免疫抑制作用を有する薬剤を使用する際の注意点は?
- BQ1-18 IBD治療における栄養療法の有用性と注意点は?
- BQ1-19 IBD治療における血球成分除去療法(CAP)の有用性と注意点は?
- BQ1-20 IBDの外科的治療の適応と注意点は?
- BQ1-21 IBD治療におけるTreattoTargetとは?
- (4)特殊状況
- BQ1-22 高齢IBD患者への対応は?
- BQ1-23 妊娠・授乳期のIBD患者への対応は?
- BQ1-24 IBD患者に認められる腸管外合併症とは?
-
- 第2章 診断,その他
- BQ2-1 便中カルプロテクチンはIBDの鑑別診断に有用か?
- BQ2-2 便中カルプロテクチン・免疫学的便潜血法は寛解期UCの疾患活動性の評価に有用か?
- CQ2-1 小腸カプセル内視鏡検査はCDの小腸病変の活動性評価に有用か?
- CQ2-2 CDの疾患活動性評価にMRIは有用か?
- CQ2-3 IBD入院患者に対する血栓症予防は必要か?
- FRQ2-1 大腸カプセル内視鏡はUCの罹患範囲・疾患活動性の評価に有用か?
-
- 第3章 治療
- (1) 5-ASA製剤
- BQ3-1 軽症~中等症の活動期UCの寛解導入に5-ASA製剤の経口投与・局所投与は<有用か?
- BQ3-2 寛解期UCに対する5-ASA製剤の維持治療は臨床的・内視鏡的寛解の維持に有用か?
- BQ3-3 直腸炎型の軽症~中等症の活動期UCの寛解導入に5-ASA坐剤は有用か?
- CQ3-1 UCの寛解維持療法において5-ASA製剤の適切な維持量は?
- CQ3-2 5-ASA製剤の投与はUC関連大腸癌のリスク軽減に有用か?
- FRQ3-1 生物学的製剤や免疫調節薬で寛解維持が得られているCDに5-ASA製剤の併用は有用か?
- (2) 血球成分除去療法(CAP)
- BQ3-4 活動期UCに対してより早期に寛解率を向上させるために週2 回以上の血球成分除去療法(CAP)は有用か?
- BQ3-5 CDに対して血球成分除去療法(CAP)は有用か?
- (3) ステロイド
- BQ3-6 ブデソニド注腸フォームはUCに有用か?
- BQ3-7 ステロイド(プレドニゾロン,ブデソニド)はCDの寛解導入に有用か?
- (4) チオプリン製剤
- CQ3-3 NUDT15遺伝子R139C多型はチオプリン製剤による急性重症の白血球減少の予測に有用か?
- CQ3-4 CD術後再発予防としてチオプリン製剤は有用か?
- FRQ3-2 IBD患者において,アジア系人種でもチオプリン製剤によってリンパ腫の発生率は上昇するか?
- (5)カルシニューリン阻害薬
- FRQ3-3 CDにタクロリムス治療は有用か?
- (6)ウステキヌマブ
- BQ3-8 ウステキヌマブはCD治療に有用か?
- FRQ3-4 CDの寛解導入治療にウステキヌマブと免疫調節薬の併用はウステキヌマブ単剤より有用か?
- FRQ3-5 CD合併妊産婦にウステキヌマブ投与は安全か?
- FRQ3-6 CD術後の再発予防としてウステキヌマブは有用か?
- FRQ3-7 CDの肛門病変にウステキヌマブは有用か?
- (7)抗TNFα抗体製剤
- BQ3-9 IBD患者に対して,インフリキシマブ(originator)とバイオシミラーの寛解導入効果・維持効果に差はあるか?
- CQ3-5 抗TNFα抗体製剤休薬後の再燃に対し,再投与の有効性・安全性は?
- CQ3-6 抗TNFα抗体製剤使用時に免疫調節薬の併用は有用か?
- CQ3-7 CD術後の再発予防として抗TNFα抗体製剤は有用か?
- CQ3-8 抗TNFα抗体製剤と免疫調節薬の長期併用は安全か?
- FRQ3-8 抗TNFα抗体製剤の休薬は可能か?
- FRQ3-9 CDの内瘻に対して抗TNFα抗体製剤は有用か?
- FRQ3-10 消化管出血を伴うCDに対して抗TNFα抗体製剤は有用か?
- (8)トファシチニブ
- BQ3-10 トファシチニブは中等症~重症難治性UCに有用か?
- BQ3-11 UCにトファシチニブを投与する際の安全性について留意すべき点は?
- CQ3-9 トファシチニブは抗TNFα抗体製剤の効果不十分UC例にも有用か?
- (9)ベドリズマブ
- BQ3-12 UCに対してベドリズマブは有用か?
- BQ3-13 CDに対してベドリズマブは有用か?
- BQ3-14 抗TNFα抗体製剤不応性のIBDに対してベドリズマブは有用か?
- BQ3-15 IBDに対するベドリズマブの安全性について留意すべき点は?
- FRQ3-11 ベドリズマブ不応のIBD患者に対して抗TNFα抗体製剤は有用か?
- FRQ3-12 IBD患者においてベドリズマブと免疫調節薬は併用すべきか?
- (10)内視鏡的治療
- CQ3-10 CDの内視鏡的狭窄拡張術は外科手術回避につながるか?
- FRQ3-13 IBD関連大腸腫瘍に対して内視鏡的治療は推奨されるか?
- (11)外科的治療
- CQ3-11 UC関連大腸癌のサーベイランスの対象は?
- CQ3-12 UC関連大腸癌のサーベイランスにおいて,生検をどのように行うか?
- FRQ3-14 CD関連小腸・大腸癌のサーベイランスはどのように行うか?
- FRQ3-15 回腸囊炎(pouchitis)に抗TNFα抗体製剤は有用か?
-
索引
書籍の購入は、下記書店および南江堂にて取り扱っています。
取り扱い書店一覧URL
http://www.nankodo.co.jp/pages/shoplist.aspx
株式会社南江堂URL
http://www.nankodo.co.jp/
転載申請は、下記ページから手続きをお願い致します。
http://www.nankodo.co.jp/pages/reproduction_jsge.aspx