学術集会・教育講演会 | Conference

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近畿支部第124回例会 司会の言葉

シンポジウム(公募)
「消化器癌治療における集学的治療の現状と課題」
 司会 森村  玲(京都府立医科大学 消化器外科)
 司会 今井 義朗(大阪医科薬科大学 一般・消化器外科)
近年、消化器癌治療では外科治療に加え、化学療法、放射線療法、内視鏡治療、免疫療法などを組み合わせた集学的治療の重要性が高まっています。本シンポジウムでは、個別化医療の進展を踏まえた最適な治療戦略、専門職連携の現状と課題、治療成績とQOLの両立に向けた取り組みについて、多角的に議論いたします。臓器別・ステージ別の最新知見やエビデンス、地域医療での実践例も交え、今後の方向性を展望します。臨床現場での取り組みや課題、実際の工夫を共有いただき、活発な意見交換の場となれば幸いです。ここ関西の地から、癌治療の未来を切り拓くために、皆様の積極的なご提案とご発表を心よりお待ちしております。

パネルディスカッション(公募)
「消化器領域疾患における低侵襲手術の進歩」
 司会 肥田  侯矢 (京都大学 消化管外科)
 司会 木村健二郎 (大阪公立大学 肝胆膵外科学)
近年、医療技術の目覚ましい進歩により、消化器外科分野における低侵襲手術は、その技術革新と臨床経験の蓄積によって飛躍的な発展を遂げてまいりました。これは、患者の身体的負担を大幅に軽減し、術後の早期回復を促すだけでなく、その後の生活の質の向上にも大きく貢献するものであり、今日では多くの症例において標準的な治療選択肢の一つとしてその地位を確立してきました。
開腹手術の時代から腹腔鏡手術へと進歩し、現在はロボット手術が多くの分野で取り入れられるようになり、ロボットならではのメリットとともに、さまざまな課題も出現しています。多種類のロボット、資格取得、教育、コスト、特有のトラブル、保険収載、などの課題に対して各施設での経験や取り組みなど、また低侵襲手術の短期、長期成績なども含めて議論していきたいと思います。

パネルディスカッション(公募)
「炎症性腸疾患の治療戦略」
 司会 横山 陽子 (兵庫医科大学 消化器内科学講座)
 司会 荻野 崇之 (大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科)
炎症性腸疾患(IBD)の治療は、作用機序の異なる様々なAdvanced therapy(AT)の登場により近年著しい進歩を遂げている。一方で、「どの患者に」「いつ」「どの治療薬を導入するか」といった治療戦略に関する最適化は依然として未解明の部分が多く、日常診療における意思決定の複雑性はむしろ増大している。5-ASA、ステロイド、免疫調整薬、血球成分除去療法、栄養療法といった従来の治療法についても、患者個別の病態に応じた適切な選択と最適化が求められており、依然として重要な課題である。治療抵抗性による難治化例、長期罹患による合併症、難治性肛門病変例においては、外科的介入が不可欠となることも少なくない。手術の適応判断、タイミング、術式選択に加え、術後再燃予防やQOL向上を目指した管理など、外科の役割も高度かつ多面的な要素を含むようになってきている。本セッションでは、ATの適正使用、従来治療の位置づけや工夫、内科外科連携など、IBD治療戦略における実践的かつ多面的な課題について議論し、今後の診療に資する知見を共有したい。

ワークショップ(公募)
「消化器癌におけるConversion Surgeryの課題と展望」
 司会 橋本  大輔 (関西医科大学 胆膵外科学講座)
 司会 貝田佐知子 (滋賀医科大学 外科学講座)
本ワークショップでは、「消化器癌におけるConversion Surgeryの課題と展望」をテーマに、各施設での取り組みや最新の知見をご紹介いただきます。近年、新たな全身化学療法や分子標的治療、さらには免疫チェックポイント阻害薬の導入により、これまで切除不能とされていた進行消化器癌に対するConversion Surgeryの有効性が報告されています。一方で、Conversion Surgeryの適応基準、術前治療の効果判定、最適な手術時期、術式の選択、周術期管理、さらには長期予後の検証など、多くの課題も残されています。本セッションでは、関西医科大学・橋本大輔(胆膵外科)と滋賀医科大学・貝田佐知子(上部消化管外科)が司会を務め、消化器癌の臓器横断的な視点から活発な討議を行ってまいります。参加者の皆様におかれましても、忌憚のないご意見を賜れますようお願い申し上げます。

ワークショップ(公募)
「消化器内視鏡手技の進歩と適応拡大」
 司会 蘆田 玲子 (和歌山県立医科大学 内科学第二講座)
 司会 福永 周生 (大阪公立大学大学院医学研究科 消化器内科学)
 司会 北川  洸 (奈良県立医科大学 消化器内科)
近年の消化器内視鏡手技やデバイスの進歩により、従来は外科的治療やIVRが標準治療であった病態の多くが内科的に治療可能となってきている。消化管領域ではESDが咽頭や十二指腸病変に対しても行われるようになり、手技の工夫として浸水下やgel immersionでの処置も報告されている。加えて、縫合デバイスや縫縮法の進歩により一部の施設では先進医療として内視鏡的全層切除も導入されている。また胆膵領域においても胆道鏡・膵管鏡を用いた腫瘍診断や結石破砕術が行われるようになってきた。さらに超音波内視鏡 (EUS) の進歩も目覚ましく、診断面においてはゲノム検査や胆道病変への応用、治療面においては胆嚢・膵管ドレナージあるいは門脈圧亢進症などの肝臓領域へも適応を広げつつある。
本セッションでは、消化管・胆膵の領域を問わず、内視鏡治療の進歩や適応拡大について議論を深めたい。少数例の報告や萌芽的な報告も歓迎しますが、各施設での倫理委員会審査を得ている事を十分に御確認下さい。多数の演題応募を期待しています。

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